いよいよ8月になりました。
既にブログに書きましたように、丹後の夏は想像以上に明るく輝いているのです。入道雲が湧く空や青く煌めく海、木々や稲の緑が目に優しい野山、これらが訪れる人々を迎えてくれます。
昼は暑くても、夜には概ね気温が下がります。都会のような熱帯夜は殆どありません。やはりアスファルトに覆われている面積が広くなく、水や土が露出しているからでしょうか。
また夏の夜には、多くの祭礼やイベントが行われます。都会にいると暑さを嘆くばかりで忘れがちな季節の営みが、日本海に面した当地では脈々と受け継がれています。
今日は、私が昨年の夏に見た、天橋立や丹後の夏の夜の行事を、二つご紹介します。これらはともに今年も行われますので、ぜひご覧ください。
まず「天橋立・炎の架け橋」です。昨年は7月下旬に行われましたが、今年は8月2日(土)です。午後7時半、天橋立の砂浜に並べられた300本の篝火に一斉に点火され、約30分間、天橋立が夏の夜の闇に浮かび上がります。
この写真は大天橋東側の波打際で撮ったものですが、ビューポイントとしては他に、小天橋や天橋立ビューランドなどがあります。
そして「宮津の灯篭流し」です。日本三大灯篭流しの一つとされ、例年8月16日の夜に催されます。今から約400年前、細川幽斎(ゆうさい)が宮津に城を築き城下町が形成された頃、人々が盆に迎えた先祖の霊を再び極楽浄土へ送るため、供物に灯を添えて海に流したのが起源と言われています。
初盆の家から精霊船が流され、それを囲むように万余の灯篭が海を漂います。その後、花火が華やかに打ち上げられ、老若男女が一斉に夜空を仰ぎます。
私は宮津で初めて海上の花火を見て、海と花火がこんなにもよく合うのかと驚きました。涼しい海風が花火の煙を吹き払うとき、行く夏を惜しむ気持ちが湧き起こり、これこそ日本の夏だと実感します。
2008.08.01 Friday
夏の夜の行事