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2008.09.17 Wednesday

大江山に登る

 加悦谷から見ると、いつも「大江山」(おおえやま)が目に入ります。今日は鬼退治で名高い、この山の一端をご紹介します。

 大江山は古来、源頼光(みなもとのよりみつ)が酒呑童子(しゅてんどうじ)の討伐に赴いた伝説で有名です。一行には、和泉式部の夫・藤原保昌(ふじわらのやすまさ)や、金太郎こと坂田金時(さかたのきんとき)が含まれていたとされています。
 大江山の東側の山麓には「鬼」をテーマにした「日本の鬼の交流博物館」があり、私は興味津々、見せていただきました。
鬼の交流博物館

 私が大江山に登ったのは、この7月です。4月に、羽衣天女伝説が伝わる「磯砂山」(いさなごさん 661m)に登って以来、丹後では2回目の山歩きとなりました。
 元々山歩きが好きな私ですが、このように丹後へ来てからは、あまり頻繁に歩いてはいませんでした。そこで大江山に登るにしても、まずは足ならしをしようと、できるだけ高低差の少ないルートを探しました。大江山は連峰で、幾つかの峰があります。どうせ登るなら、最高峰の「千丈ヶ嶽」(せんじょうがたけ 833m)を目指したいと思いました。
 地図を見ていますと、東側の山腹にある「鬼嶽(おにたけ)稲荷神社」まで車で行けば、実際に歩いて登る高低差は、200m程度らしいのです。まずここをアタックすることにしました。また一人で登山する場合、万一熊に出合うと困るので、効果のほどはわかりませんが、鈴を持っていくことにしました。

 決行当日、朝早く起きて車を走らせ、鬼嶽稲荷神社の駐車場に車を停めて、山道に足を踏み入れました。コースは整備され、両側にはご覧のような木々や熊笹が茂っています。
大江山登山道

 鬼嶽稲荷神社からの登山道が快適なので、30分足らずで千丈ヶ嶽の頂に着きました。
 山頂は平坦で、西側に視界が開けています。また北の鳩ヶ峰・鍋塚、南の赤石ヶ岳と、同じ大江山連峰をなす峰々への道が続いています。
千丈ヶ嶽山頂
 あまりに早く山頂へ着いたものですから、さすがに少々物足らない気がしてきました。一旦車に戻り、山裾を半周して、今度は西側山腹の「加悦双峰(そうぼう)公園」から、同じ山頂をもう一度目指してみたくなりました。

 車を走らせ、福知山市大江町を経て、与謝(よざ)峠から加悦谷へ入ります。与謝の集落から双峰公園への車道を上り、終点に車を停めて、登山道を歩き始めました。
 次の写真は、登山道の途中から見た千丈ヶ嶽です。このあたりの標高は600m弱だと思います。
双峰公園からの大江山

 つい先ほど山頂に立ったことでもあり、無理をせず、気軽に行けるところまで行こうと思っておりましたら、路傍に「熊出没注意!」の標識を見つけ、今回はここで断念しました。

Author : 天橋立ホテル | 秋の丹後 |