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2009.06.28 Sunday

丹後の紫陽花

 今日は、丹後の各地に咲く紫陽花(あじさい)をご案内します。
 この花は梅雨に咲く印象が強いせいか、最も雨が似合う花と思われています。但し今のところ雨が少なく、心なしか紫陽花も元気がないように見えますね。

 都会でも公園や民家の庭に多く植えられている紫陽花ですが、私は丹後各地をドライブしていて、田園風景の中で見るこの花が、とても美しいのに気づきました。
香河の紫陽花1

香河の紫陽花2
 これらは、与謝野町香河(かご)地区−加悦谷(かやだに)東部−の路傍に咲く紫陽花を撮ったものです。日に日に育つ稲や、色濃くなる山林を背景に、薄い赤や青の花が綺麗でしょう?

 加悦谷の南西部には、「上司谷(じょうしたに)公園」という紫陽花の名所があります。川沿いに数多くの紫陽花が、競うように花を咲かせています。
上司谷公園

 また舞鶴の大浦半島中部には、これまでに幾度かご紹介しました「舞鶴自然文化園」があって、15ヘクタール余りの広大な公園の一角に、なんと5万本の紫陽花が植えられています。それが一斉に咲きそろう様子は、見事としか言いようがありません。
舞鶴自然文化園1

舞鶴自然文化園2
 これらを無料で観賞することができるのです。

 京都や奈良の寺社庭園で見る紫陽花は大層美しいですが、丹後各地の紫陽花にも、すばらしい趣があることを再認識しました。

Author : 天橋立ホテル | 夏の丹後 |

2009.06.21 Sunday

舞鶴・自衛隊桟橋

 以前、私が大浦半島の「舞鶴親海公園」へ行ったとき、海上自衛隊のイージス護衛艦「みょうこう」(全長161m、基準排水量7,250t)が舞鶴湾口を航行するのを、たまたま目にしたことがあります。
舞鶴湾口
 因みに「イージス」とは、同時に多数の空中目標を捕捉し、これらを迎撃できる画期的な防空システムを指します。
 自衛艦であれ一般船であれ、大きな艦船の航行を間近で見ると、心が躍ります。

 大阪湾などでは、自衛艦を見かけることは殆どありません。そこで今日は、自衛艦が停泊している東舞鶴の「自衛隊桟橋」へ行ってみることにします。なお、東舞鶴の界隈は、昨年9月1日のブログで取り上げておりますので、そちらもご覧ください。

 天橋立から東へ向かい、宮津市街・由良を通り過ぎ、西舞鶴から国道27号線に沿って、東舞鶴を目指します。東西の舞鶴は、山地で市街が隔てられています。
 山地を抜けた国道が、北から東へ向きを変えてまもなく、自衛隊の艦船が停泊する「北吸(きたすい)桟橋」が、左側(北)に見えてきます。
 このあたりは、20世紀初頭に完成した軍港(海軍・舞鶴鎮守府)の跡地で、現在は「海上自衛隊・舞鶴基地」となっております。ここでは特に事情のない限り、土日曜・祝日には、近寄って艦船を見ることができるのです。

 敷地内へ入ってみましょう。乗ってきた自動車を門内へ進め、自衛官が配置された受付で、住所・氏名等を記しますと、見学許可証が手渡されます。
 桟橋には、濃い灰色の大きな艦船群が停泊しており、最初に例の「みょうこう」を見つけました。
護衛艦みょうこう
 日本が保有するイージス護衛艦6隻のうち、「みょうこう」「あたご」の2隻が、舞鶴を母港としています。

 その先には、補給艦「ましゅう」(221m、13,500t)が停泊していました。燃料を積載するだけあって巨艦です。岸壁に沿って歩き、「みょうこう」の艦首から「ましゅう」を眺めました。
補給艦ましゅう

 私が訪れた日は、護衛艦「みねゆき」(130m、2,994t)を、甲板上で見学することができました。僚艦「あぶくま」と2列に並んで停泊しています。まず「あぶくま」に架けられた通路を上り、甲板を横切って「みねゆき」へ移りました。
 艦上には対艦・対空ミサイルや、対潜魚雷の発射装置などが配備されていました。日頃見慣れないだけに、驚きの連続です。次の写真は、前方の速射砲の傍らから、艦首方向を撮ったものです。
みねゆき艦首
 その後、甲板を艦尾へ回ってから、岸壁へ降りました。普段見られない自衛艦に接することができて、多少興奮してしまいました。

〔注〕 海上自衛隊(舞鶴地方隊)のホームページを検索し、この7月20日までの見学予定を見てみますと、7月4〜5日を除く土日曜・祝日(9〜16時)は、指定された護衛艦の甲板に上がって見学することができるようです。

Author : 天橋立ホテル | 春の丹後 |

2009.06.07 Sunday

碇高原牧場

 細川ガラシャ夫人が幽閉されていた味土野(みどの)から、(いかり)高原への山間部の道を、以前ご案内したことがあります(昨年10月13日のブログ)。
 今日は、その碇高原にある牧場を訪ねてみましょう。

 碇高原は丹後半島北部に広がる、標高400mのなだらかな高原です。ここへは、南西の野間(のま)からも、東の筒川(つつかわ)からも、北の海岸からも、それぞれ車道を通って行くことができます。
 初夏の牧場はご覧のとおり、明るい緑の絨毯を敷き詰めたようです。
牧場全景

 牧場の面積は88ヘクタールもあり、京都府畜産技術センターによって営まれています。場内には遊歩道が設けられ、羊・ヤギ・ポニー・ウサギなどと、間近に親しむことができます。
 私が行ったときも、ヤギの親子が目の前を悠々と歩いていました。
山羊の親子
 左奥には、青い日本海が見えています。

 丹後半島の山中とは思えない、広々とした牧場でしょう? 私はここが大好きで、季節ごとに何度も訪れています。
 羊やヤギが草を食むのを見ていると、心が癒されますね。
草を食む山羊

 場内の一角には小さな厩舎があり、ポニーが外へ出ていました。
仔馬

 また敷地内ではステーキハウスが営業しており、雄大な景色を眺めながら、ゆったりと食事を楽しむこともできます。
 この牧場は、天橋立・伊根・間人(たいざ)などの観光地からは幾分離れていますが、途中の景色も美しく、時間を割いて訪れる価値は充分にあると思います。

Author : 天橋立ホテル | 春の丹後 |