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2008.09.14 Sunday

加悦谷を行く 〈2〉

 加悦谷の中央部を東へ行けば、「古墳公園」があります。日本海三大古墳の一つ「蛭子山(えびすやま)古墳」と、それに隣接する「作山(つくりやま)古墳」が公園となっているのです。
 特に蛭子山古墳は、全長が145mもある前方後円墳で、埴輪を持つ古墳としては丹後で最初のものです(4世紀後半)。作山古墳は30m級の5基の古墳で、形も様々です。
古墳公園
 日本海三大古墳としては、ほかに網野銚子山(あみのちょうしやま)古墳、神明山(しんめいやま)古墳が知られており、ともに丹後半島北岸にあります。
 「古代丹後王国」という言葉がありますが、大きな古墳を目の当たりにしますと、紀元前後から5世紀頃の丹後で何が起きたのだろうと、歴史ロマンをかき立てられますね。

 次の写真は、加悦谷を南下し、「加悦SL広場」で撮ったものです。ここは旧鉱山駅跡で、明治初期に造られた機関車をはじめ、27両もの鉄道車両が屋外に展示されています。
加悦SL広場

 加悦谷を更に南へ進むと、「与謝」という集落があります。私は初め「よさ」と読んでいたのですが、地元の方は「よざ」と発音します。次の写真は与謝から見た、酒呑童子で有名な大江山(おおえやま)連峰です。ここでも稲がよく実っています。
与謝からの大江山

 与謝の南の「与謝峠」を越えますと、福知山市雲原(くもはら)で、旧国名で言うならば、その先はもう「丹波」です。

Author : 天橋立ホテル | 秋の丹後 |