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2009.01.22 Thursday

雪の大江山 〈1〉

 酒呑童子の伝説で有名な「大江山」(おおえやま)は、丹後・丹波の境付近に幾つかの峰を持つ連峰で、最高峰は千丈ヶ嶽(せんじょうがたけ 833m)です。
 夏、気軽に登ったこの山も、冬になると様相を一変させます。冬山に登るには充分な準備が必要ですが、東西の山麓には福知山方面へ向かう車道が通じていますので、雪を被った麗姿を容易に仰ぐことができます。私も出張や用事でこれらの道をしばしば走り、その都度この山の美しさに触れ、心が洗われる思いをしております。
 今日は、大江山の雪景色の一端をご紹介します。

 宮津から京街道を南下し、普甲(ふこう)への坂道を上ります。晩秋、峠付近は紅葉が大変美しく、その様子は11月19日のブログでお伝えしました。
 雪の時季、目にするのは全く異なった色彩です。普甲峠に差し掛かると、遥か下方に宮津市街が見えました。
普甲峠から宮津を望む
 ここが近畿地方の一部かと思うくらい、一面雪に覆われているでしょう?

 峠を越えて雪道を下ります。沿道の木々は、初冬に葉を落としてからは、枯野といった風情でしたが、雪の後は目を瞠るほど美しい、純白の衣を身にまとっています。
梢の雪

 更に車を走らせます。晴れ間が広がったときなど、空の青と雪の白の取り合わせの眩しさに、思わず心を奪われます。
 そんなとき、私は車を道端に寄せて停め、素早く写真を撮ることにしています。もっとも行き交う車は少なく、邪魔になることもありません。
木々の雪と青空

 峠を下りて、「二瀬川(ふたせがわ)渓流」に到ります。ここの紅葉の美しさも、以前ご案内しました。
 季節が移り、雪が降りますと、すべての色彩が消えて、モノトーンの世界に変わるのです。
雪の二瀬川渓流
 渓谷の石は、随分可愛らしい形に雪が積もるのですね。

 今回は降雪の翌日、大江山東側山麓の道を進みました。
 次回は、西側山麓の道を行き、そこから見える大江山の雪景色をご紹介します。

Author : 天橋立ホテル | 冬の丹後 |