国内各地の戎(えびす)神社では、年初に「十日えびす」が行われます。私が以前住んでいた京阪神でも、京都ゑびす神社、大阪の今宮戎神社、西宮神社などに、商売繁盛や学業成就を願う多くの参拝客が訪れ、境内は非常に賑わっていました。
天橋立でも今週土曜日(10日)、日本三文殊の一つに数えられる「智恩寺」(ちおんじ)で、この催しがあります。
この寺は年間を通じて、天橋立に来られる観光客の多くが拝観に立ち寄られます。しかし特に年初の「十日えびす」には、近郊から多数の参拝客が訪れ、文殊堂の前に長蛇の列ができるのです。この日は露店も出て、境内は大いに賑わいます。
昨年の同じ時季、私も当地で初めての正月を迎え、智恩寺(文殊堂)へ出かけてみました。次の写真は、その折の様子です。
当日は早朝から、文殊菩薩像の特別開扉や各種のご祈祷、福娘による福徳長寿の福棒授与などが行われます。
拝観を終えて山門(黄金閣)を出ますと、門前に連なる土産物店や飲食店は、この日に合わせた華やかな飾りつけを施し、お客様を迎えていました。
十日えびすが過ぎれば、正月行事にようやく一区切りつく感じです。しかし丹後では、厳しい冬が更に続きます。
2009.01.06 Tuesday
文殊堂十日えびす