RSS

2009.07.18 Saturday

新井崎海道

 舟屋で有名な伊根の少し北の、国道178号線から離れた海沿いに、「新井」(にい)という集落があります。
 ここには、秦の始皇帝が不老不死の仙薬を求めて東方へ派遣した、徐福(じょふく)が上陸したとの伝説が残っており、「新井崎神社」には彼が祀られています。
 2月1日のブログで「千枚田の四季」をご紹介しましたが、その折に「私が新井崎の磯浜に立ったのは真夏で、海が真っ青だった」と書いた記憶があります。
 盛夏が間もない今、新井崎あたりの海の道をご案内します。

 新井崎神社は小祠ながら、海から到来した徐福を祀る神社にふさわしく、本殿は海に面して建ち、鳥居は海側からくぐるようになっています。
新井崎神社
 狭い境内からは、眼下に海が見えました。

 神社の横手から磯浜へ、細い道が延びているのに気づきました。あまり人が通らないと見えて、両側に草が茂り、地面には船虫も蠢いています。草を掻き分け、磯浜への道を辿りました。
 その先に海岸がよく見える場所がありましたので、写真を撮りました。
新井崎の浜
 海が真っ青でしょう? また、白砂の浜辺が多い丹後ですが、ここは黒い岩肌なのが印象的でした。

 神社を後にして、北上します。海岸近くの棚田は、晩春には水が張られていましたが(5月3日のブログ)、盛夏にはご覧のように稲が育っています。
盛夏の棚田
 青い海を遠景に、緑の稲が美しいですね。

 新井から更に北へ進んだところに、「のろせ海岸」の断崖が続いています。
のろせ海岸

 海沿いの道をドライブして雄大な眺めに接しますと、本当に開放的な気分になります。

Author : 天橋立ホテル | 夏の丹後 |