舞鶴市は明治以来、幾度も周辺町村が合併し、現在の市域になりました。
舞鶴湾という天然の良港に恵まれ、明治30年代には、東部に軍港(海軍・舞鶴鎮守府)が置かれました。今でも貿易や漁業の西舞鶴、自衛隊桟橋や煉瓦建築の東舞鶴と、街の雰囲気も大きく異なります。
前回の由良から、今回は西舞鶴へ足を延ばしてみます。
最近来客が増えた施設に、舞鶴市西部の「道の駅舞鶴港とれとれセンター」があります。その名のとおり水揚げされた魚介類が店内に並べられ、自分の食べたい魚や貝を買うと、その場で焼いてくれて、すぐに食べることができます。野趣溢れる雰囲気が人気なのでしょう。いつも昼頃には多くの来客で賑わいます。
その前の国道175号線を東進し、出合う国道27号線を南下しますと、西舞鶴駅に近いところに、「田辺(たなべ)城跡」があります。
元々は、宮津を本拠とした細川幽斎が、隠居後の城として築いたもので、関ヶ原の合戦時の籠城戦で有名です。江戸時代に城主が幾度か変わり、明治初年に廃城となりましたが、1992(平成4)年に現在の城門が完成しました。資料館もあり、歴代城主や市史を紹介しています。因みに、田辺城の雅称が「舞鶴(ぶかく)城」で、これが後に市の名称となったそうです。
次の写真は、奈良時代に行基が開創したと伝わる古刹「円隆寺」(えんりゅうじ)で、西舞鶴駅の西方に建っています。その北側には、桂林寺(けいりんじ)ほか多くの神社仏閣が並びます。
舞鶴市の市街地は、山地で幾つかに分けられています。そんな山の一つが「五老ヶ岳」(ごろうがたけ)で、展望台(海抜325m)からは舞鶴湾が一望できます。近畿百景の第1位にも選ばれました。
2008.08.29 Friday
西舞鶴付近