一昨日から昨日にかけて、丹後でも強い風雨が吹き荒れました。気温が下がり、昨日午後には霙(みぞれ)まで降り出して、冬に逆戻りかと思いました。
しかし今朝には好天となり、日中は気温がぐんぐん上がり、日差しもいつの間にか強くなって、春を感じさせています。
今日は、波が穏やかで青さが増した、早春の丹後の海をご案内します。
以前、初冬の丹後半島北岸を訪れたとき、波が高くなった「丹後松島」をご紹介したことがあります(昨年12月15日)。厳冬を経て再び春が巡り、次の写真のような穏やかな表情を見せるようになりました。
自動車を西へ向け、これまでにもよくご紹介した「立岩」(たていわ)まで来てみますと、こちらも荒々しい風濤が想像できないような穏やかさです。
日差しはすっかり春ですね。私が立っている叢の色は、まだ冬のままですが。
間人(たいざ)西方の磯浜では、逆光の中、眼下に広がる海面の、銀色に輝く様子が印象的でした。
春が来て、正に溢れる光の中にいる感じがします。
海岸線に沿って、更に西へ走ります。網野の八丁浜の西端に、「嶋児(しまこ)神社」という小さな祠が建っており、傍らに釣竿を持って亀に乗る浦島太郎の石像がありました。
丹後半島東岸の本庄浜の近くに「浦嶋神社」がありますが、網野の地にも浦島伝説が伝わっているのですね。
このような伝説の身近な土地で過ごしますと、まるで古代に実際に起きた話のように思えてきました。
2009.03.15 Sunday
早春の丹後半島