宮津市街の中央を南北に走る京街道を南下しますと、次第に道は細くなり、大江山の東側山腹の普甲(ふこう)峠へ向かう上り坂となります。
現代は京都府道9号線となっていますが、江戸時代には宮津藩の公路が延びていました。石畳の山道を多くの旅人や商人が行き交ったと思われ、かつての面影が残っています。
11月中旬、このあたりから道路の両側の木々は、赤や黄色に染まります。今日は普甲峠を越え、大江山の彩りをご紹介しましょう。
峠を南へ下れば、木々の色がとても艶やかでした。
美しく色づいた山肌を見ながら南下し、「日本の鬼の交流博物館」への岐路を通り越してすぐのところに、「二瀬川(ふたせがわ)渓流」という谷があります。
見上げると吊橋が架かっています。付近の駐車場に車を停め、吊橋に上ってみました。そこから渓流を眺めたのが、次の写真です。
緑の中の赤や黄色が綺麗でしょう? 宮津市街から車で30〜40分のところに、こんな美しい渓流があるのです。
揺れる吊橋の感触を楽しんだ後、府道を引き返し、鬼の交流博物館への分岐へ入って、次に「鬼嶽(おにたけ)稲荷神社」を目指します。そこは大江山への登山口であり、雲海で有名であり、そして紅葉の名所でもあります。
途中に「千丈ヶ原」(せんじょうがはら)という平坦地があり、そこから大江山の最高峰である千丈ヶ嶽(せんじょうがたけ)を眺めました。
山腹の木々が様々に彩られて、絵のようです。
目的地の鬼嶽稲荷神社へ着いたとき、谷間に沈んでいた雲が上昇し、景色が見えてきました。
低地では見られない、鮮やかな色彩ですね! さすが「丹後天橋立大江山国定公園」です。
2008.11.19 Wednesday
大江山の彩り