成相寺の創建は704年と、非常に古い時代です。
この寺へ行く方法は、一般的には2通りあります。股のぞきの絶景で有名な「傘松公園」から徒歩または路線バスで訪ねる方法と、自動車で国道178号線から丹後郷土資料館を経て境内駐車場へ乗り入れる方法です。
バスの停留所「成相寺」を中心にご説明しますと、少し下ったところに赤い山門(仁王門)が建っています。

バス停留所の西側には五重塔が聳えます。2005年秋に、落慶法要が営まれました。鎌倉時代の様式で、高さ34mです。

本堂への階段右側には「撞かずの鐘」があり、1608年に鋳造された梵鐘にまつわる悲話が残されています。寄付を拒んだ女の抱く乳児が、融けた銅の中に落ちてしまい、できあがった鐘を撞くと、赤ん坊の泣き声が聞こえるので、撞くのをやめたというのです。
また左側には、「一願一言の地蔵さん」が座っておられます。一つの事柄を一言でお願いすれば、どんなことでも叶えてくださるそうです。
階段上には、成相寺の本堂が建っています。丁度、今は本尊「聖観世音菩薩像」が特別開帳されており、間近でお参りすることができます。今年は11月末まで、来年は4〜5月の間だけのご開帳で、これを逃しますと、次の機会はなんと30年後ということです。

本堂に上がると、右側の梁に、左甚五郎作と伝わる「真向の龍」(まむきのりゅう)が掲げられています。

本堂の向かって左側には、鎌倉時代の鉄湯船(重要文化財)が置かれています。
本堂から車で5分ほど山道を上れば、「パノラマ展望所」へ着きます。
ここは標高500mで、傘松公園から見るより随分高い位置から、天橋立を見下ろすことができます。
