秋の早朝、山間部では放射冷却で霧が発生し、山上からはそれが雲海となって見えることがあります。丹後では、大江山(おおえやま)がその名所と言われています。
私は、家からさほど遠くない場所で雲海を見られるのを最近知り、一度見たいと思っていました。
朝5時半に起床し、自動車のガラスに水滴が付いているのを確かめます。付いていなければ、空気中の水分が飽和状態になっていないので、雲海も見られません。
宮津市南部の「普甲(ふこう)峠」への道を上ると、日の出の頃、峠付近に到着します。次の写真は、東の稜線から太陽が昇る瞬間を撮ったものです。心が洗われるような気がしました。
雲海の下は、福知山市大江町だと思います。おそらく低地では濃い霧が立ち込めていることでしょう。画面左側の形の良い山は、「砥石岳」(といしだけ 408m)です。
雲量がもっと多い、他人が撮った写真を、以前見たことがあります。私もそのような雲海を、一度実際に眺めてみたいと思いました。
そこで、降雨があり湿度が高くなった翌日、好天になりそうなのを天気予報で前もって調べ、再度出かけることにしました。早朝、気温は期待したほど下がっていませんが、車体はしっかり濡れています。
その折の模様が、次の写真です。雲量が前回とは全く違うでしょう? 砥石岳の頭だけが見えています。出かけた甲斐がありました。
2008.10.18 Saturday
大江山の雲海 〈1〉