前回は、様々な場所から見た天橋立をご紹介しました。
今日は、天橋立ホテルから智恵の文殊菩薩で有名な「智恩寺」(ちおんじ)、船が通るとき橋が回転する「廻旋橋」(かいせんきょう)を経て、天橋立の砂嘴の「松並木の道」をご案内します。
天橋立の全長は3.6kmですが、そのうち智恩寺近くの廻旋橋から北端の府中までは2.5kmですから、これなら40分程度で歩くことができます。
天橋立は遠くから眺めると、海上に砂嘴が延びるすばらしい景観です。しかしそれだけに限らず、お時間があれば端から端まで歩いてみられるのも、非常におもしろいご経験になろうかと思います。
当ホテルは内海の阿蘇海に臨んでおり、お部屋から天橋立の眺望を存分にお楽しみいただけます。更に、その風景の中へ散策に出かけられるにも、極めて便利です。
当ホテルの裏手から阿蘇海に沿って進んでいただきますと、智恩寺がすぐ近くにあります。寺院そのものは平安時代創建と伝わっており、室町時代に建立された多宝塔、江戸時代初期に改修された本堂(文殊堂)が目を引きます。山門は江戸時代中期に再建され、別名を「黄金閣」(おうごんかく)という堂々たる楼門です。
智恩寺の北東には、天橋立の南北を結んで阿蘇海を行く、観光船の船着場があります。観光船は、片道12分ほどで天橋立の両端を航行します。
船着場を横に見て、智恩寺山門をくぐり、門前に並ぶ土産物などの店の間を通ると、左に「廻旋橋」が架かっています。その下の水路を船が近づいてきたら、橋桁が回転して船を通すのです。
橋を渡れば、天橋立の「松並木の道」です。
天橋立には数千本の松の木が並び、中には固有の名を持つ名松もあります。また「磯清水」や「岩見重太郎仇討の場」などの名所旧跡も点在します。天橋立地区のホテル旅館には、散策マップもご用意しておりますので、お気軽にお出かけください。
散策の道は、次の写真のように、思いのほか幅が広いのですよ。
松並木の間からは随時、阿蘇海や宮津湾を垣間見ることができます。散策の途中で海辺へ立ち寄ってみられるのも、一興でしょう。
散策を終えれば、そのまま付近を観光されるのもよし、或いは再び歩いたり観光船に乗ったりして、出発点へ戻られるのもよし、思いのまま天橋立を楽しんでいただけるかと存じます。
2008.08.12 Tuesday
天橋立を歩く