RSS

2009.07.25 Saturday

丹後の海水浴場

まずは「天橋立」海水浴場です。北近畿タンゴ鉄道の天橋立駅や文珠(もんじゅ)地区のホテル・旅館からも近く、白砂青松の浜辺で、夏の海を楽しむことができます。
天橋立海水浴場

 遠来の方には天橋立が便利ですが、地元・宮津市の人々が利用するのが、次の「越浜」(おっぱま)です。栗田(くんだ)半島の先端近く、隠れるように位置する海水浴場です。
越浜海水浴場

 続いて、丹後半島を東から西へ訪ねます。伊根の北方の「」(とまり)は、静かな入江の奥にある海水浴場です。
泊海水浴場

 丹後半島最北端の経ヶ岬(きょうがみさき)を回り、西へ向かいます。
 半島北岸には、棚田で有名な「袖志」(そでし)、「久僧」(きゅうそ)、「」(へい)と、水の綺麗な海水浴場が連なっています。
袖志海水浴場

久僧海水浴場

平海水浴場

 鳴き砂の琴引浜(ことひきはま)には「掛津」(かけづ)、網野の八丁浜(はっちょうはま)には「浅茂川」(あさもがわ)海水浴場があります。
掛津海水浴場

浅茂川海水浴場

 更に西進しますと、久美浜湾を外海から隔てる「小天橋」(しょうてんきょう)の砂州に着きます。延々と続く砂浜では、多くの人々が海水浴を楽しんでいました。
小天橋海水浴場

 丹後の夏は、海も空も青く輝いているでしょう?
 これらの他にも、すばらしい海水浴場が幾つもあります。たとえ海水浴をされなくても、煌めく海辺に佇むだけで、明るい真夏の丹後を満喫することができるのです。

Author : 天橋立ホテル | 夏の丹後 |

2009.07.18 Saturday

新井崎海道

 舟屋で有名な伊根の少し北の、国道178号線から離れた海沿いに、「新井」(にい)という集落があります。
 ここには、秦の始皇帝が不老不死の仙薬を求めて東方へ派遣した、徐福(じょふく)が上陸したとの伝説が残っており、「新井崎神社」には彼が祀られています。
 2月1日のブログで「千枚田の四季」をご紹介しましたが、その折に「私が新井崎の磯浜に立ったのは真夏で、海が真っ青だった」と書いた記憶があります。
 盛夏が間もない今、新井崎あたりの海の道をご案内します。

 新井崎神社は小祠ながら、海から到来した徐福を祀る神社にふさわしく、本殿は海に面して建ち、鳥居は海側からくぐるようになっています。
新井崎神社
 狭い境内からは、眼下に海が見えました。

 神社の横手から磯浜へ、細い道が延びているのに気づきました。あまり人が通らないと見えて、両側に草が茂り、地面には船虫も蠢いています。草を掻き分け、磯浜への道を辿りました。
 その先に海岸がよく見える場所がありましたので、写真を撮りました。
新井崎の浜
 海が真っ青でしょう? また、白砂の浜辺が多い丹後ですが、ここは黒い岩肌なのが印象的でした。

 神社を後にして、北上します。海岸近くの棚田は、晩春には水が張られていましたが(5月3日のブログ)、盛夏にはご覧のように稲が育っています。
盛夏の棚田
 青い海を遠景に、緑の稲が美しいですね。

 新井から更に北へ進んだところに、「のろせ海岸」の断崖が続いています。
のろせ海岸

 海沿いの道をドライブして雄大な眺めに接しますと、本当に開放的な気分になります。

Author : 天橋立ホテル | 夏の丹後 |

2009.07.11 Saturday

出船祭、炎の架け橋

 梅雨が明けていないとはいえ、盛夏が日々近づいている今日この頃です。今回は、天橋立の夏の夜を彩る代表的な行事を二つ、お知らせしようと思います。

 7月24日(金)の夜、天橋立の南端・文珠(もんじゅ)地区で、「文殊堂出船祭」(もんじゅどう でふねまつり)が行われます。
 文殊堂は、平安時代前期・延喜年間(10世紀初頭)創建と伝わる「智恩寺」(ちおんじ)の本堂です。ここには知恵の文殊菩薩像が本尊として祀られ、日本三文殊の一つとされております。
 これからお見せしますのは、昨年の出船祭の模様です。午後7時を過ぎる頃、廻旋橋の付近に見物客が溢れてきました。
 阿蘇海に設けられた浮舞台の上で、太鼓が打ち鳴らされ、祭が始まります。そして「丹後の宮津でピンと出した」で有名な「宮津踊り」など、民謡と踊りが披露されました。
宮津踊り

 続いて文殊堂で採火された松明(たいまつ)が廻旋橋を渡り、海上には無数の灯篭が流されました。紅白の灯が、水面に映って揺らめきます。
灯篭

 そしていよいよ「龍の舞」が始まりました。これは、丹後の海を荒らした龍を文殊菩薩が教化したという伝説に沿い、音曲に合わせて演舞するもので、龍が口から火を吹き出すなど、なかなか迫力があります。
龍舞
 午後9時頃、夜空に花火が打ち上げられ、祭はフィナーレを迎えます。その後、龍は浮舞台から文殊堂の門前へ移動し、更に激しく舞い続けていました。

 次は、8月2日(日)に行われる「天橋立・炎の架け橋」です。300本の篝火が天橋立の砂浜に並べられ、午後7時半、ボランティアの方々により、一斉に点火されます。
 天橋立が夏の夜の闇に浮かび上がる様は、まるで「天浮橋」(あめのうきはし)のようです。
炎の架け橋
 この写真は昨夏、天橋立ビューランドで撮ったものです。

 実は「出船祭」は昨年7月20日、「炎の架け橋」は同8月1日にも、それぞれお伝えしました。このブログを書き始めて、まもなく1年を迎えることに改めて気づき、非常に感慨深いものがあります。

Author : 天橋立ホテル | 夏の丹後 |

2009.07.04 Saturday

世屋高原の夏

 7月に入り、野山の緑がますます濃くなりましたね。今日は、宮津市北部に広がる世屋(せや)高原を訪ねます。
 これまでもこの高原については、秋の風情(昨年10月7日)、雪景色(今年2月7日)、一本桜(4月5日)を、それぞれご紹介してきましたが、今回は緑滴る夏の様子を見ていただこうと思います。

 天橋立から高原へは、国道178号線を宮津湾に沿って日置(ひおき)まで行き、そこから京都府道75号線を上るのが一般的です。しかし今日は、その分岐を少し通り過ぎたところにある「丹後 海と星の見える丘公園」へ、まず寄ってみましょう。
 この公園は自然との共生を学ぶ目的で造られ、セミナーハウスや十穀田が設けられており、ゲストハウス(宿泊施設)もあります。園内の一角からは、宮津湾を一望できました。
海と星の見える丘公園

 公園を後にして、世屋高原への道に戻ります。府道へ入り、下世屋(しもせや)集落を過ぎたあたりから、周囲に棚田が見えてきます。高原だからか品種が違うのか、稲の生育が低地よりも幾分遅いような気がしました。
世屋の棚田

 細く曲がりくねった道を走り、上世屋(かみせや)集落に着きました。
上世屋集落
 以前ご案内しました秋や冬の色彩とは随分異なり、緑一色の清々しい風景でしょう?

 奥にある「家族旅行村」や木子(きご)集落へ向けて、車道は更に高度を上げていきます。
 路傍に車を停め、上世屋集落を見下ろしますと、茂った草木が風になびき、一層涼しさを感じました。
集落を見下ろす

Author : 天橋立ホテル | 夏の丹後 |

2009.06.28 Sunday

丹後の紫陽花

 今日は、丹後の各地に咲く紫陽花(あじさい)をご案内します。
 この花は梅雨に咲く印象が強いせいか、最も雨が似合う花と思われています。但し今のところ雨が少なく、心なしか紫陽花も元気がないように見えますね。

 都会でも公園や民家の庭に多く植えられている紫陽花ですが、私は丹後各地をドライブしていて、田園風景の中で見るこの花が、とても美しいのに気づきました。
香河の紫陽花1

香河の紫陽花2
 これらは、与謝野町香河(かご)地区−加悦谷(かやだに)東部−の路傍に咲く紫陽花を撮ったものです。日に日に育つ稲や、色濃くなる山林を背景に、薄い赤や青の花が綺麗でしょう?

 加悦谷の南西部には、「上司谷(じょうしたに)公園」という紫陽花の名所があります。川沿いに数多くの紫陽花が、競うように花を咲かせています。
上司谷公園

 また舞鶴の大浦半島中部には、これまでに幾度かご紹介しました「舞鶴自然文化園」があって、15ヘクタール余りの広大な公園の一角に、なんと5万本の紫陽花が植えられています。それが一斉に咲きそろう様子は、見事としか言いようがありません。
舞鶴自然文化園1

舞鶴自然文化園2
 これらを無料で観賞することができるのです。

 京都や奈良の寺社庭園で見る紫陽花は大層美しいですが、丹後各地の紫陽花にも、すばらしい趣があることを再認識しました。

Author : 天橋立ホテル | 夏の丹後 |